近年、副業に取り組む方が増えるとともに、Webライターという職業の人気も増加傾向にあります。
Webライターとは、ネット上に掲載される記事やコラムを執筆する職業です。
パソコンとネット環境さえあれば業務ができるうえ、特殊なスキルがなくても始められる点が人気の理由の一つです。
Webライターの働き方には、個人で業務を委託する「フリーランス」以外にも、社員として企業に所属し内製化された業務をこなす「インハウス」があります。
本記事では、企業に所属して記事を執筆するインハウスライターの概要とメリット・デメリットを解説します。
Webライターへの転職をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
インハウスライターとは
インハウスとは、「社内・企業内の」という意味の言葉であり、外部委託をせずに業務を内製化している状態や働き方を示します。
主にコールセンターやデザイナーに使われがちですが、Webライターも例外ではありません。
副業としてWebライターの業務に取り組む方がいる一方、生業にすべく、就職や転職をし、専業ライターとして働く方も増えつつあります。
なお、Webライターを正社員として雇用する企業として、下記が挙げられます。
インハウスライターを雇用する企業(一例)
- SEO会社
- 広告代理店
- コンサルティング会社
- 出版社
- 新聞社
SNSやメディア、紙面等での広告宣伝には相変わらずテキストが用いられており、Webライターの需要がなくなることはないでしょう。
また、AIの普及により「ライターの仕事が減るのでは!?」と危惧されていましたが、未だそのような傾向はみられません。
くわえて、Webライターを社内で雇用し、業務を内製化することで、よりクオリティの高い文章を作成しようと、率先して採用する企業も散見されます。
上記で取り上げた企業以外にもさまざまな業種が、Webライターを募集しているのが実情です。
副業ブームによりWebライターの人口が増加したため、クラウドソーシング上の案件が取り合いになり、業務委託の難易度は上がる一方ですが、インハウスライターなら安定して業務に取り組めます。
インハウスライターのメリット
以下では、インハウスライターとして働くメリットを解説します。
メリット①知識やスキルを学べる
インハウスライターとして働くメリットの一つが、知識やスキルを学べるところです。
先ほど、「Webライターは特別なスキルがなくても始められる」とお伝えしましたが、業務を続けるうえでのスキルアップは不可欠です。
「文章力」はもちろんですが、Google検索をした際に上位表示されるために施策をこらす「SEO」や「セールスライティング」など、Webライターには多くの知識とスキルが求められます。
これらを実務レベルで身につけるにはそれ相応の努力が必要です。
また、知識とスキルを得るために本や有料商材を購入したり、スクールに通ったりする方も少なくありません。
その点、インハウスライターであれば、企業が独自に蓄積してきた実践的なノウハウを、業務を通じて自然と身につけられます。
さらに、インタビューの実施や添削など、一般的には体験しにくいことを経験するチャンスも溢れています。
所属する企業によってマニュアルの有無や業務内容は異なりますが、それでもWebライターとして成長するのに、これほど適した環境はないでしょう。
メリット②安定して収入が得られる
インハウスライターの強みとして、安定して収入が得られる点も挙げられます。
インハウスライターは正社員あるいは契約社員としての雇用形態なので、毎月の給料が確約されています。
企業にもよりますが、土日祝日を休みにする会社も多いです。
一方、個人事業主やフリーランスのような、個人で業務を委託する働き方は、常に自分で案件を獲得しなければならず、案件が取れなかったり休んだりすれば収入は得られません。
生活の安定性や、ライフワークバランスを大切にしたい方にとっては理想的な働き方なのではないでしょうか?
自身が所属する企業の経営が安定しており、倒産する危険性がないのであれば、安心してライター業務に集中できますね。
メリット③リモートワークができる
所属する企業の方針によって異なりますが、リモートワークを取り入れている会社が多いです。
リモートワークとは、会社に出勤せず、自宅で業務を行う働き方です。
出退勤にかかる移動時間を短縮できるため、1日を有効活用しやすくなります。
また、フルリモートが認められていれば、住居の場所に縛られないので、地方や海外への移住も夢ではありません。
リモートワークは、ライフワークバランスの向上が望める働き方です。
インハウスライターのデメリット
多くのメリットが得られるインハウスライターですが、働く際の注意点もあります。
インハウスライターを目指す前に、以下の点は把握しておいてください。
デメリット①執筆ジャンルを選べない
インハウスライターは、自身で案件を獲得する必要が無いぶん、執筆する記事のジャンルが選べません。
また、細かくレギュレーション(執筆ルール)が定められている場合が多く、厳しい制約のなかで文章を書くことになります。
所属企業から提示されるノルマをこなすような働き方になるため、執筆ジャンルにこだわりのある方や、自由に働きたい方は苦痛に感じるかもしれませんね。
とはいえ、さまざまなジャンルの業務に携われるので、経験値が得られるのは間違いないです。
デメリット②給料が低い傾向にある
インハウスライターの求人票を見ている限り、残念ながら給料は安いようです。
かく言うぼくも、インハウスライターとして働いていますが、一般的に良い金額をもらっているとはいえません。
インハウスライターがもらえる平均的な毎月の給与額は、以下のとおりです。
インハウスライターの平均的な給与額
- ライター未経験者/基本給20万~23万円(残業代込み)
- ライター経験者/基本給25万~30万円(残業代込み)
とはいえ、企業によって提示している給与額は異なりますし、かなりの金額を提示してくれる会社もあるでしょう。
もし、ライターとしてキャリアをお持ちなら、採用面接時なのでアピールしてみてください。
初任給アップが狙えるかもしれませんよ!
インハウスライターに求められるスキルとは
インハウスライターが身につけるべきスキルは以下のとおりです。
インハウスライターが身につけるべきスキル
- 一般的なビジネスマナー
- 基本的なパソコン操作
- ライティングスキル
- SEOに関する知識
企業に所属するのですから、一般的なビジネスマナーはあらかじめ覚えておいた方がよいでしょう。
とはいえ、ビジネスマナーを完璧にマスターする必要はなく、あくまで上司や同僚に不快感を与えない程度で大丈夫です。
また、WordやExcelなど基本的なパソコンのツールの使い方は抑えておきたいところです。
ライティングをするうえで、タイピングも欠かせないので、苦手な方は事前に練習しておきましょう。
ライティングスキルやSEOについては、習得しておくに越したことはありませんが、業務をしながら追々理解できると思うので優先度は低めです。
未経験者を優先的に採用している企業もあるため、これらのスキルがないからといって諦める必要はありません。
どのスキルも、コツコツ勉強すれば必ず身につくものばかりなので安心してください。
インハウスライターになる方法
インハウスライターになるには、求人サイトで応募するのが一般的です。
Webライターの需要が増えているため、大抵の求人サイトに「ライター求人」に関するカテゴリーがあると思います。
検索欄に「Webライター」「正社員」と入力して検索してみましょう。
ライター未経験の方は、上記のキーワードにくわえて「未経験」を追記してもよいかもしれません。
なお、おすすめサイトは、IT転職に特化した「Green」か、豊富な求人情報が掲載されている「Indeed」です。
ぼくは、今の職場をIndeedで見つけました!
就職・転職活動するだけなら費用はかかりませんので、興味がある方はぜひ一度、求人票を見てください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インハウスライターは、企業に社員として所属し、Webライターの業務に従事する職業です。
安定収入を得ながら、ライティングのスキルや知識を獲得できるので、Webライターを生業にしたいとお考えの方にはおすすめできる働き方です。
個人事業主やフリーランスは、収入が不安定になりがちなので、ライフワークバランスを大切にしたい方はぜひ一度、インハウスライターとして就職することをご検討ください。
ぼくは現在、インハウスライターとして働いていますが、毎日が充実しており、かなり満足しています。
いずれは、企業で得たスキルをもって独立をする予定です!
かこい家officeでは、SEO会社で日々研鑽しているぼくが監修し、文章執筆とイラスト作成のサービスを提供しています。
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