行列のできる人気店が、吉祥寺に出店
新宿で行列の絶えない老舗ラーメン店『風雲児』が、2023年3月、吉祥寺に新店舗を出店した。
以前、私が南新宿店に伺った際は、10名ほどの行列ができていた。入店するまでに20分ほどかかった記憶があったので、今回もある程度の待ち時間は覚悟していた。とはいえ、暖簾をくぐったのは晩飯時よりやや早い17:30。店内には、空席もあったため、スムーズに入店できたのは、僥倖だった。
メニューのラインナップは以下の通り。
得製つけめん | 1,150円 |
つけめん | 950円 |
得製らーめん | 1,100円 |
らーめん | 900円 |
注文方法は、券売機。支払方法は、現金と交通系ICが使える。
ちなみに風雲児は、新宿本店・吉祥寺店のほか、八重洲の東京ラーメン横丁店・大宮店がある。
とろみのある濃厚鶏白湯と魚介のWスープ
今回、私が注文したのは『得製つけめん』。やはり、風雲児といえば、つけ麺だろう。
食券を渡し、約5分後に着丼。小どんぶりに満たされたつけ汁には、チャーシュー・メンマ・煮卵・のり・ねぎ。そして、真ん中に盛られた魚粉が目を引く。
「あぁ、きっとこの魚粉を麺にガッツリ絡めたら、旨いんだろうなぁ…」そう悟った私は、魚粉の山をスープに攪拌することなく、真上から麺を投下した。
期待通り、私の口内で魚介と濃厚スープの風味が大爆発した。ひと口目の特大ビックバン。そう、私が食べたかったのはこれだ。非常にはっきりとした、とはいえ塩味がきつい訳でもない絶妙なバランス。ガッチリとした中太麺が、大量のスープを絡めとる。
残った魚粉をスープに溶かしたところで、第二ラウンドのゴングが鳴った。格子状に切られてもなお、存在感を発揮するチャーシューはプルプルだ。脂身がプルップルだ。煮卵の表面は、やや濃いめの茶色に染まっていた。味付けは、見た目ほど濃くはない。むしろ、スープに負けて、やや呑み込まれている印象は否めなかった。
スープに溶けたのりで麺を包み、口腔内に放り込む。2枚しかないが、出し惜しみはなしだ。のりって、ラーメンの脇役だと思っている。うまいよなぁ…のり。
さて、具を一通り楽しんだわけだが、スープのインパクトが薄れることはない。風雲児のスープは、国産の鶏をベースに、昆布・かつお節・うるめいわしなどを8時間煮出し、それを6時間かけて濾したこだわりの一品。粘度のあるスープは薄まることを知らない。結局、最後の最後までしっかり麺に絡みついて、私を楽しませてくれた。
あっという間の10分間。心も胃袋も満足感で満ちている。
店舗情報
店舗名 | 風雲児 吉祥寺店 |
所在地 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-1 原田第二ビル |
営業時間 | 11:00~23:00(スープが売り切れ次第終了) |
定休日 | 年中無休 |
電話番号 | 0422-23-0065 |
ホームページ | https://www.fu-unji.com/ |